貧血の種類と原因

貧血の症状

日本の女性では約65%が貧血だと言われていますが、その貧血にも様々な原因があり、その種類もいくつかに分類されています。

本項では、貧血の種類と原因について解説していきます。

鉄欠乏性貧血

血液には酸素を体中に運ぶ重要な役割を担う「赤血球」があり、赤血球はその内部に充満する鉄を含む赤いタンパク質「ヘモグロビン」に酸素を取り込みます。

鉄欠乏性貧血(IDA)は貧血全体の60%~80%を占め、ヘモグロビンの主な材料である鉄が不足してヘモグロビンが作られなくなるためにおこる貧血で、その原因は大きく4種類に分けられます。

  1. 鉄摂取量の不足
    • バランスの崩れた食生活や無理なダイエットなどが原因で、鉄分の摂取量が不足します。
  2. 鉄需要の増加
    • 胎児の成長や母乳分泌に鉄が多く必要になる妊娠中や授乳期、また急激な成長によって血液量が増加する思春期には、鉄の需要も増加し全体としては欠乏してきます。
  3. 過剰な鉄損失
    • 女性の場合は月経(生理)過多、また潰瘍や痔、がんなどによる消化管からの出血が鉄欠乏の原因となります。
  4. 吸収障害
    • 消化器の病気や胃切除などで胃酸の分泌が不足すると鉄の吸収率が悪くなります。

再生不良性貧血

再生不良性貧血は、骨髄にある血液を造る細胞「造血幹細胞」が減少することで「赤血球」「白血球」「血小板」全ての血球が減る病気です。

原因としては、造血幹細胞の遺伝子の異常や何らかのウイルス感染や薬剤・環境因子などが引き金になり、造血幹細胞自体の異常や造血幹細胞に対する免疫反応が誘導されることなどが考えられています。

巨赤芽球貧血(悪性貧血)

巨赤芽球貧血(悪性貧血)は、赤血球が造られるときに必要な「ビタミンB12」や「葉酸」が不足することで赤血球が減少しておこる貧血です。

ビタミンB12欠乏性の原因として、胃切除をした場合などにビタミンB12の吸収に必要な胃液の分泌が低下することによって欠乏することや、胃切除後およそ5年を経過すると体内に貯蔵されていたビタミンB12が枯渇することがあります。

葉酸欠乏性の原因として、極端な偏食や大量飲酒があります。

溶血性貧血

人間の赤血球の寿命は約120日ですが、この寿命が異常に短縮した場合に貧血が起こります。

溶血性貧血には先天性と後天性があり、先天性は遺伝性球状赤血球症など赤血球そのものの異常が溶血の原因で、後天性は赤血球に対する抗体や血管壁の異常などの赤血球以外の異常が原因の場合が多いようです。

溶血性貧血は、マラソン選手や長距離歩行などのスポーツ選手に起きる場合があることが知られています。

腎性貧血

腎性貧血とは、慢性腎不全など腎臓の障害によって発生する貧血です。

腎臓といえば、血液の老廃物や余分な水分の濾過して尿として排出することが知られていますが、もうひとつ重要な働きをしています。

腎臓には、血液の赤血球の産生を促進させ成熟させる働きのある「エリスロポエチン」というホルモンを分泌する重要な働きもあるのです。

腎機能が低下する事により、エリスロポイレチンの産生能力が極端に低下し、骨髄への造血指令に影響が及び、ヘモグロビン濃度が低下して酸欠症状や貧血症状を発症します。

これを「腎性貧血」といいます。


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