糖尿病と亜鉛

亜鉛とは、地球に存在する100種類以上の元素のひとつですが、鉄や銅などとともに人間の体にも微量存在しており、「生体内必須微量元素」と呼ばれます。

その役割は「酵素の成分」や「蛋白質の合成」、「味覚への関与」や「免疫能の賦活」、そして「インスリンの生成や機能への関与」や「生殖機能」などがあり、亜鉛不足によって様々な異常や病気を引き起こすことがわかっています。

これまで、糖尿病と亜鉛の関係については、血糖値を調整するホルモンの「インスリン」が膵臓のランゲルハンス島のβ細胞で合成や貯蔵、分泌されることに亜鉛が関与しており、亜鉛が不足することでインスリンの分泌が間に合わなくなり、血糖値が上昇してグルコースの脂肪細胞への取り込みが低下して糖代謝異常が起こると考えられていました。

亜鉛不足がインスリンの分泌遅延を起こし、糖尿病を発症する場合があるということです。

しかし、2013年の9月に順天堂大学が、理化学研究所、杏林大学、慶應義塾大学との共同研究の結果をリリースしました。

糖尿病の原因の1つに亜鉛の分泌量不足の可能性が浮上

というタイトルで、

マウスおよびヒトを用いた研究結果から、「膵β細胞」からインスリンと共に分泌される「亜鉛」が肝臓でのインスリン分解を抑制することで、肝臓で分解されずに全身に行き渡るインスリン量を十分に確保する新しい仕組みがあることを発見した。

と言う内容です。

えっ!・・・これまでと何が違うの?

膵臓から分泌されたインスリンは、そのままでは肝臓で酵素によって分解されてしまうということなんですね。

その分解を抑制して、体中に行き渡るインスリンの量を調整しているのが「亜鉛」だということがわかったのです。

具体的には「ZnT8」と呼ばれる「亜鉛トランスポーター」が亜鉛をインスリンと共に肝臓に運ぶわけですが、そのZnT8の機能が低下すると肝臓内の亜鉛の量が少なくなり、インスリンが必要以上に分解されて体内に分泌されるインスリン量が少なくなり、糖尿病の発症リスクが高まるという理屈です。

この「ZnT8」(亜鉛トランスポーター)の機能は遺伝的に決まる要素が大きいとのことで、膵β細胞でのZnT8の働きを高める薬の開発などをできれば、糖尿病の新しい治療法に大きく貢献する可能性があるとして期待されています。

どちらにしても、「亜鉛不足」は糖尿病のおおきな原因のひとつだということですね。


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