脂質異常症(高脂血症)の概要

脂質異常症とは「高脂血症」が2007年に改名されたもので、血液中の脂質であるコレステロールや中性脂肪が多過ぎるか、または善玉コレステロール(HDL)が少ない病気のことです。

中性脂肪やコレステロールが高い脂質異常症の人は、脂質異常症と適正値の境界の潜在患者も入れると2,200万人にもなると言われています。

血液中には「コレステロール」「中性脂肪」「リン脂質」「遊離脂肪酸」の4種類の脂質が溶け込んでいます。

この4種類の脂質は、必要だからこそ血液に溶け込んでいますが、特に「コレステロール」と「中性脂肪」の場合は多過ぎると問題になるのです。

コレステロールは、細胞膜の構築や維持など様々な重要な役割があることがわかっていますが、血液中でタンパク質と作る複合体によって「悪玉」と「善玉」に分けられます。

悪玉は「LDLコレステロール」と呼ばれ、善玉は「HDLコレステロール」と呼ばれています。

血液中のLDLコレステロールが多過ぎると、動脈の壁にくっついて動脈が厚く硬くなり、動脈硬化のリスク要因となります。

また、中性脂肪自体は動脈硬化の原因にはなりませんが、中性脂肪が多いとHDLコレステロール(善玉)が減ってLDLコレステロール(悪玉)が増えやすくなり、同じく動脈硬化になりやすくなります。

脂質異常症(高脂血症)は診断基準による分類があり、「高LDLコレステロール血症」「低HDLコレステロール血症」「高トリグリセリド血症」と世界保健機関 (WHO) の基準に基づき日本動脈硬化学会が診断基準を定めています。

高LDLコレステロール血症

高LDLコレステロール血症とは、血液中のLDLコレステロール(悪玉)濃度が高い脂質異常症で、その基準は「140mg/dL以上」とされています。

また、特定の病気に罹っている場合は、120~139mg/dLになると「境界域高コレステロール血症」と診断されることもあります。

低HDLコレステロール血症

HDLコレステロールは、血管壁の余ったコレステロールを肝臓へ戻し、動脈硬化を進行させないように働くため「善玉コレステロール」と呼ばれていますが、そのHDLコレステロールの血中濃度が低い場合を「低HDLコレステロール血症」と呼び、その基準は「40mg/dL未満」とされています。

この病態は脂質が低下して起こるため、「高脂血症」から「脂質異常症」へと改名される主な理由となりました。

高トリグリセリド血症

高トリグリセリド血症(高TG血症)とは、中性脂肪(トリグリセリド)の血中濃度が高い脂質異常症で、その基準は「150mg/dL以上」とされています。

内臓脂肪型肥満や常習飲酒者に多く、脂肪摂取過多のほかに、飲酒による肝臓で合成されるトリグリセリドの増加も原因と考えられています。

脂質異常症になりやすい人

  • 家族に脂質異常症や動脈硬化症の人がいる。
  • 肥満傾向である。
  • 高血圧または境界型血圧である。
  • 日常的にあまり歩かない。
  • お酒をよく飲む。
  • 糖尿病であるか、血糖値が高めだといわれた。
  • 痛風がある。
  • 肉や脂っこい食べ物が好き。
  • 女性で、閉経している。
  • 甘いものや乳脂肪製品(生クリームや洋菓子)、果物が好き。

いくつもあてはまる人は、ぜひ一度検査を受けてみてください。


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