不妊症の原因

「不妊症の概要」でも解説しましたように、近年では不妊症の要因として社会的な環境もありますが、やはり体の要因が原因となることが多いのです。

不妊症の原因を大きく分けると「女性側」と「男性側」の片方か、両方に原因がある場合に分けられます。

女性側の主な原因

卵管障害

受精は「卵管」で行われますが、その卵管が詰まっていたり細かったりして卵子と精子が出会えないのが「卵管障害」で、不妊症の30~40%を占め最も大きな原因となっています。

卵管障害には「卵管留水腫」や「卵管間質部の閉塞」があり、クラミジアなどの性感染症や子宮内膜症が原因で起こることが多いようです。

排卵障害

排卵障害とは、卵子が育たないとか、育っても排卵できない場合をいい、不妊症の約20%を占めているます。

その原因としては、脳の視床下部や下垂体、甲状腺や卵巣の問題が考えられていますが、原因が特定できない場合もあり、様々な要因が複雑に絡み合って起こると考えられています。

また、排卵に関係があるFSH(卵胞刺激ホルモン)とLH(黄体化ホルモン)のバランスが崩れ、過度なダイエットや激しい運動など、肥満や痩せが要因となって排卵障害になりやすいと言われます。

子宮の異常

子宮筋腫や子宮内膜症、性感染症や人工妊娠中絶による子宮内膜の癒着など子宮内膜に異常があると、せっかく受精しても受精卵がうまく着床できなかったり、着床しても流産してしまいます。

また、子宮の形に異常があったり、稀に子宮が2つあったりすると妊娠が難しくなります。

子宮頸管の通過障害

子宮頚管とは、膣と子宮腔を結ぶ子宮頸部のことで、排卵期になると子宮頚管からアルカリ性の粘液(子宮頚管粘液)が分泌され、精子が子宮にる動きを活発にしてくれる働きをします。

子宮頸管の通過障害には、いくつかの原因があります。

子宮頸管粘液の分泌不全
子宮頸管粘液の分泌が不十分なため、精子が子宮腔まで上っていけません。
子宮頸管の炎症
クラミジア感染やHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染、子宮内膜症などによる子宮頸管内の炎症が精子の侵入を阻んでしまいます。
抗精子抗体の存在
免疫学的異常として子宮頸管に抗精子抗体が存在することがあり、夫の精子と自分の子宮頸管粘液の適合性が悪く、抗体が精子を死滅させてしまいます。

骨盤内の病変

子宮内膜症や腹膜炎、開腹手術後の後遺症などによって骨盤内に癒着が起こり、卵子の成長や排卵が阻止され不妊の原因となります。

男性側の主な原因

精子の異常

精子の異常は男性不妊の約80%を占め、精子が全くつくられない場合や精子の動きが悪い場合、精子の奇形が多いといった症状です。

原因としては、ホルモン異常や先天的な精巣の異常、尿路感染症や性感染症、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)などの高熱性の病気やストレスなどが考えられます。

性交障害

ペニスが勃起しないために性交ができない勃起障害や性欲低下障害、勃起しても女性の腟内にうまく射精できないなどの場合は自然妊娠が難しくなります。

精管通過障害

精管通過障害には、精子を運ぶ精管が部分的に欠けていたり狭くなっている「閉塞性無精子症」や、性感染症や結核などによって精管が塞がってしまう「精巣上体炎」、精液がペニスではなく膀胱に射精されてしまう「逆行性射精」などがあります。

その他の原因

その他の不妊の原因として、糖尿病などの内分泌疾患や過度の疲労、度を越した飲酒や喫煙などが精子の形成に悪影響を与えることが考えられます。

原因不明の不妊症

前記までのような原因のどれにもあてはまらない場合を「機能性不妊症」と呼び、不妊症全体の約10%あるといわれます。


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