今回はアトピーと東洋医学的感情コントロールについて掲載させていただきます。

この方法はアトピーに限らず、どなたでも使えますが、考え方が原因のストレス性アトピーの方は、漢方薬、西洋薬のみならず、感情コントロールも有効になりますので、アトピー完治のため、参考にしていただけたらなと思います。
少し専門用語を使うので、前半はややマニアックに、後半は分かりやすくの二部構成でいきたいと思います。
マニアック編は飛ばしても大丈夫です。
少しマニアックな解説
東洋医学的感情コントロールは以情無情と言う方法を取ります。
これは感情を使い分けて心を安定させる方法です。
東洋医学には五行と言うものがあります。
五行とは自然界の気は5つであり、それは木火土金水であるというものです。
人間の感情も5つに分けられ、その感情は自然界の気と同じ性質を持ちます。

人間の感情の種類は怒・喜・思・悲・恐の5つに分けられます。
この感情の性質を自然界の気の性質に当てはめると、怒(木)喜(火)思(土)悲(金)恐(水)になります。
五行には相克関係と言う抑え込む関係があります。
関係的には木→土→水→火→金→木になります。
分かりやすい例は火が強い時は水をかければ消えると言う事です。
これが相克関係です。
上の文字でも水→火になっていますね。
これを五志に当てはめると怒(木)→思(土)→恐(水)→喜(火)→悲(金)になるのでどれかの感情が過剰な時は相克関係を使いストップをかければ良いのです。
以上が東洋医学的メンタルコントロールの仕組みです。
できるだけ分かりやすく解説
ここからは専門用語はできるだけ省いた説明文になります。
仕組みは専門用語を使わなければ説明できないので、上の文のみになります。
東洋医学的には人間の感情は怒・喜・思(考える)・悲・恐の5つになります。
感情が過ぎると体は変調をきたします。

過ぎる感情を自分の力のみでコントロールするには、
- 怒りすぎている時は悲しむ
- 悲しみすぎている時は喜ぶ
- 喜びすぎている時は恐れる(ビックリさせるでもOK)
- 恐れすぎている時は考える
- 考えすぎている時は怒る
これら5つの関係を使いこなせば感情を安定させ、穏やかに過ごす事も可能です。
例
既婚者でお酒大好きなサラリーマンの感情の流れで例えてみました。
やや無理やり感はありますが、ご了承ください。
- あ、今月お金無いんだった…(一瞬かもしれませんが、イライラが落ち着きました)悲が怒を抑制 →
- →宝くじの一等が当たった!(飲みにいけますね!もう悲しくない!)喜が悲を抑制
- あなた、これ数字違うわよ。 え…(さっきの元気はどこへやら)恐(ビックリ)が喜を抑制 →
- →ちょっと待てよ、いつものビール(250円)を発泡酒(100円)に変えれば、毎日お酒を飲む事も可能だな…(どうしようか分からない恐怖から考える事で解放されました)思が恐を抑制
- →そもそも同僚からまだ借金返ってきてないじゃないか!(色々考えすぎている状況が同僚への怒りで一気に吹き飛びました)怒が思を抑制
まとめ
この事から分かるように、悪い感情などありません。
考えすぎている時は怒ることも必要だし、怒りすぎている時は悲しむ事も必要です。
また、良い感情もありません。
良いと言われがちな喜ぶ事も、過ぎると身体に悪影響を及ぼします。
感情は毒にも薬にもなると言う事ですね。

常に意識して生活するのは疲れると思うので、自分は今悲しみすぎているな、怖がりすぎているな、怒りすぎているな等の感情の暴走が起きている時に抑圧する感情を少しだけ使うようにして下さい。
あくまで対処療法です。
少しでも、楽になるお手伝いが出来るようになれば幸いです。
また、漢方薬で感情を暴走しにくくする事も可能です。
いつでもご相談下さい。