肺気腫とは、血液の酸素と二酸化炭素を交換する肺胞とそのつながる呼吸細気管支とが拡張して破壊されていく疾患です。
私たちは空気を吸うことで酸素を取り入れ、吐くことで二酸化炭素を排出しています。
鼻や口から吸いこんだ空気は気管支を通って肺へ運ばれます。
気管支の始まり部分は太く、途中で右と左の肺へつながっていくため枝分かれをします。
右と左に分かれた気管支はそれぞれの肺の中で枝分かれを繰り返して広がっていき、どんどん細くなります。
そして最終的にブドウの房のような肺胞とよばれる袋となり、ここで酸素と二酸化炭素の交換が行われます。
肺胞は肺の容積の85%を占め、成人でその表面積は約100㎡近くあるといわれ、一つの肺胞の大きさは100~200㎛(1㎛は1/1000㎜)と非常に小さな気管です。
呼吸により肺に取り込まれた酸素はこの小さな肺胞へと運ばれ、肺胞の表面にある血管を通じて酸素を血液中に送り込みます。
また血液中の二酸化炭素は肺胞へ吐き出され呼気で外気へ出されます。
単純な説明ですが、このシステムで私たちは空気中の酸素を体に取り入れ二酸化炭素を吐き出しているのです。
肺気腫は慢性閉塞性肺疾患(COPD)
肺気腫は、慢性気管支炎と共に慢性閉塞性肺疾患(COPD)のひとつと考えられており、主に肺胞系の破壊が進行して気腫型になるものと気道病変が進行して非気腫型になるものがあります。
慢性閉塞性肺疾患(COPD)である肺気腫と慢性気管支炎の両方の原因が、大部分は喫煙であるということがわかっており、2012年度には約300万人がこの疾患で命を落としています。
そして、2020年には全世界の死亡原因の第3位になることが予想されています。
一度壊れた肺胞が元に戻ることはなく、進行を遅らせる唯一の方法が禁煙です。
肺気腫の症状としては、慢性の咳、動いたときの息切れ、痰などがあり、症状はゆっくりと進むため早期に気づきにくいことが問題です。
肺気腫が重症になると歯磨きや服の着替え時も息切れするようになります。
ですから、特に喫煙者は40歳を過ぎたら肺の検査を受けることをおすすめいたします。
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