洗剤かぶれって実は辛い悩みですよね。
洗剤って日常的に使うものなのに、それに過敏に反応するので炊事場にストレスを感じる様になったり、保湿しなければ顕著にガサガサになったり…
炊事や洗濯など水仕事の多い主婦などに多いので主婦湿疹とも呼ばれます。
でもこれって起こる人も起こらない人もいますよね?
もし洗剤を使った100人中100人にかぶれが起こっていればきっとその商品は販売中止か中身を見直すことになっているでしょう。
今回の記事は洗剤ではなく体質を見直して見ませんか?との内容になります。
意外と中医学の治療を取り入れるとかぶれなくなった人も多くいらっしゃいます。
そんなかぶれにも色々タイプがありますが、今回は血不足タイプをご紹介していきます。
何が原因?
起こす人、起こさないの違いを大雑把にいうと、体質的に弱い部分があり、そこに外的な悪さをする毒物がつけ込んで入ってきたと考えます。
昔の病名でも漆瘡(しっそう)といった漆かぶれの病名がありましたが、それもやはり起こる人・起こらない人がいました。
この病の原因は「先天不足のために漆などの液体が含む毒に耐えられないため」と説明されます。
中医学では、洗剤などはあくまで誘発要因であり、根本的な原因は身体にあると考えます。
体質的要因も一様ではなく、様々な原因がありますが、この原因はどのタイプにも当てはまります。
今回はその内の1つである血不足による手荒れをご紹介していきます。
血が不足しているタイプ
血不足タイプの手荒れを調べるために、まず血不足の状態で風毒が血に入る仕組みというものを書いていきます。
血が不足した状態では肌に栄養がいかず、乾燥肌でバリア機能が低下した状態です。
そういった状態は風邪といった外からやってくる悪いものを追い出す力が少ないです。
追い出せなかった風毒は容易に血分(血の領域)に侵入し、経絡の流れを阻害して熱を生みます。
熱は陽気で、いろんなものを活性化させる力があるので、血を動かせば孫絡に溢れて斑疹が出来ます。
これが手荒れでカサカサして赤みを帯びており、痒くなります。
食器用洗剤には「油を落とす」という命題があるので、どうしても油を撮るために多くのものは界面活性剤が含まれ、それがただでさえ油分の少ない肌にとって油分を持っていってしまいます。
その刺激物となり、こういった症状を引き起こすので、普段から血が不足している人は洗剤による手荒れが増えます。
保湿も大事ですが、中から治さないと完治は厳しいです。
血を増やしながら袪風をすれば風毒が潜む場所がなくなるので症状も取れていきます。
続いて普段から血が不足している人の体質をご紹介していきます。
血虚はどんな状態になっている?
中医学でいう血の不足(血虚)はヘモグロビンやフェリチンの数値で表すものではなく、その人の状態を見て判断するものです。
では血虚の状態とは何なのかというと、基本的に血という材料が不足している状態です。
これは絶食だったり、お腹が弱くてそもそも吸収できる状態でないなど血が届いていない状態だったり、
出血や考えすぎ・過労といった血が消耗してなくなった状態でも起こります。
特に女性は毎月嫌でも月経との形で出血が起こるのでこの状態になりやすいです。
では血不足のチェックはどうやって行う?となると本来血によって滋養を受けている部分に病変が現れます。
まず、①メンタル面ですね。
血不足で精神を養えない時は不安感やイライラが起こったり、不眠症になったり、よく夢を見る様になります。
続いて②身体面ですね。
血不足が身体に現れる症状としては、肌が乾燥したり、くすむ・白髪が増える・髪が細くなる・抜けやすくなる・爪の状態が悪い・顔色に血の気がない・かすみ目・冷え性・唇や舌に赤みが少ない などが比較的起こりやすくなります。
もっと細分化すると五臓の部分でどこに血虚が現れているかなど色々ありますが、ここではややこしいので書きません。
まず、こういった状態をチェックして見てください。
この傾向が強い上に、洗剤が引っかかる様ならそれに対応した漢方薬で対応可能かと思います。
その上で洗剤や保湿ケアなど内外からアプローチすればお悩みは消えやすいと思います。