便秘を改善したり解消するために、薬局やドラッグストアーなどには多くの種類の薬が並べられていますし、テレビのCMも結構多い感じですから、便秘で悩む人がそれだけ多いということですね。
ある調査によると、大雑把に女性の2人に1人は1日1回の排便がなく、2日に1回以下ということです。
便秘に悩む方は、それぞれで自分ができる改善法をお試しだとは思いますが、仕事に家事に子育てなどなど、男性以上に女性は忙しく、わかっていてもなかなか実践できないという人も多いのではないでしょうか。
そこで、あらためて「自分でできる便秘の改善と解消方法」を2回に渡ってまとめてみました。
食事のチェックと改善
便秘の根源は「食事」です。
食べなければ便秘にはなりません。しかし、生命が維持できませんよね。
ということは、食事の習慣と食べ物の種類をチェックして改善していけば、便秘の改善や解消が期待できるはずです。
早起きと朝食
先程も「女性は忙しい」と書きましたが、便秘に悩む方に多い要因のひとつが「朝食抜き」です。
朝には空っぽの胃を満たす朝食は腸を刺激し、排便の習慣を身につけやすくします。
ということは、時間に余裕をもって起床してきちんと朝食を摂ることが必要となりますが、早起きは便秘改善以外にも様々なメリットがありますから、まずは早く起きて朝食を摂ることをおすすめします。
2種類の食物繊維
食物繊維と言えば、イモ類や野菜、豆類などが思い浮かぶでしょうが、これらは「不溶性食物繊維」です。
不溶性の食物繊維は、腸の蠕動運動を促進し便の通りを良くたり、腸内で水分を吸収し容積を増加させて便の量を増やし排泄を促進します。
食物繊維にはもうひとつ「水溶性食物繊維」があり、水溶性食物繊維不足も便秘の要因と考えられます。
水溶性食物繊維は、昆布やわかめなどの海藻類や、こんにゃくや里いもなどに多く含まれていますが、案外意識していないかたは多いのです。
便秘の改善・解消には、不溶性と水溶性の食物繊維をバランスよく食べることです。
日本食で便秘解消

日本人の元々の主食である「米」を中心とした「和食」が便秘になりにくいと考えられます。
あるデータによると、「ご飯の摂取量が多いほど便秘の人は少なく、パンやお菓子の摂取量が多いほど便秘の人が多い」という結果だったとのことです。
朝は、ご飯にわかめたっぷりのお味噌汁、焼いた干物にお漬物と海苔・・・あまり見かけなくなった日本の朝食の典型ですが、これまで解説した便秘に良い食べものがそろっていますよね。
便秘の改善と解消には、ぜひ日本食を見直してください。