今回の事例の相談者は、70歳代の女性で長年に渡って糖尿病の処方せん薬を飲まれている方です。
糖尿病の血液検査の数値の「ヘモグロビンA1C」が、7.5前後で一向に下がらないとのことで、「糖尿病に何か良いものはないの?」と相談がありました。
お話を聞いてみると、糖尿病のお薬は真面目に何年も飲まれていて、食生活も規則正しくされているとのことでした。
さらに、お客様の体質などを詳しく聞かせていただき、検討した結果「亜鉛食品」を飲んでもらうことをおすすめしました。
インシュリンは膵(すい)臓で産生されて肝臓まで行きます。
そこで人間が持っている酵素で程よく半分に分解されます。
通常は、残った半分で充分なインスリン活動が行われるのでが、亜鉛不足になると肝臓で酵素の働きが過剰になりインスリンを半分以上分解してしまいインスリンが減少してしまいます。
また、亜鉛は糖が細胞に入るときにもクロムと連携して糖の燃焼に働き、インスリンの構成成分としても亜鉛は欠かせないミネラルなのです。
このような理由で亜鉛食品をおすすめしたわけです。
そして、亜鉛食品をお飲みになられて3ヶ月、検査の結果「ヘモグロビンA1C」が前回の検査のでは7.4でしたが、今回は7.0に下がっていました。
また、このお客様は肝臓の数値も少し高かったのですが、なかなか下がりにくい「γ-GTP」も下がってきたことにおどろきました。
このように、亜鉛は色々な臓器に必要な大事なミネラルで、特に肝臓にはなくてはならないミネラルとして近年注目を集めているのです。