不妊症の定義
不妊症とは、
生殖可能な年齢にあり、正常な性生活を営んでいる夫婦が、一定期間以上にわたって妊娠しない状態
のことを言います。
この「一定期間」については、
- 国際産婦人科連合 2年以上
- アメリカ産婦人科学会 1年以上
- 日本 2年以上
と定義されています。
そして、不妊症は大きく以下の2種類に分類されています。
- 原発性不妊症
- 続発性不妊症
夫婦間に一度も妊娠が成立しなかった場合。
夫婦間に一度以上の妊娠が成立したが、最終妊娠のあと、生殖可能な年齢にありながら妊娠しない場合。
一般的に結婚を考える年齢で、避妊をせずに通常の性生活を送っていれば、大雑把に半年で7割、1年で8割、2年では9割近くが妊娠するといわれていますが、前記のような定義にあてはまる場合が「不妊症」と呼ばれます。
しかし、不妊症は病気ではなく「症候群」と考えられ、その原因としては様々な要因があり、また特定できない場合もあります。
不妊症の近年の傾向
不妊症の原因については、女性にある場合や男性にある場合など次項以降で詳しく解説しますが、以前には無かった社会的な背景による傾向が近年には見受けられます。
女性の社会進出
戦後以来特に、女性の人権に対する平等意識が高まり、教育も仕事も男性と変わりなく選択できる時代となってきました。
それは、大変良い事だと考えます。
しかし、性的には男女の役割は明確に違うにもかかわらず、社会環境が追いついていないというのが現状です。
妊娠・出産という大切な役割を持つ女性が、社会で力を発揮するために、その大切な事を犠牲にせざるを得ないという環境にあるのです。
その結果、結婚の時期が遅れ、不妊症の率が高くなっています。
女性は30歳を超えると毎年3.5%ずつ妊娠のしやすさが低下すると考えられており、35歳では25歳の女性に比べ生児を得る機会は半分になるのです。
出生率が低下し緊急課題になっているにもかかわらず、仕事と妊娠・出産が両立できないという環境が、少しでも早く改善されることを願います。
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