2011年に6万5千人に対して行われた調査によると、日本人の約4分の1が一度は腰痛で仕事を休んだことがあるということです。
そして、腰痛患者の中で椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などのように腰痛の原因が特定できる場合は全体の約15%にすぎず、残りの約85%は「非特異的腰痛(原因が特定しきれない腰痛)」というデータがあります。
ぎっくり腰(急性腰痛症)の場合も、椎間板ヘルニアや腰椎椎間関節捻挫が原因という場合もありますが、その多くは非特異的腰痛で、原因も様々な要素が考えられています。
ぎっくり腰(急性腰痛症)の原因

ぎっくり腰は、ふとした瞬間や物を持ち上げようとしたり、顔を洗おうと前かがみになったりしたときなどに、突然「グキッ」という衝撃と同時にその場にうずくまらなければいけないほどの強烈な激痛に襲われます。
そんな、ぎっくり腰の原因として考えられることを以下に列記してみました。
筋肉疲労
仕事や運動などで過度に腰に負担のかかる動作を長期間繰り返すことにより、筋肉が慢性的に疲労していきます。
また、毎日のデスクワークでも同じ姿勢をとり続けることによって、特定の筋肉が常に緊張し疲労が蓄積されていきます。
このような状態の時に、中腰で荷物を持上げようとした瞬間に激痛が走ったり、よろめいてちょっと片足を勢いよくついてしまった瞬間などにぎっくり腰になりやすいと考えられます。
骨格の歪み
デスクワークでも立ち仕事でも、また長時間の車の運転でも、毎日長時間限られた姿勢でいることによって、同じ骨格や筋肉だけを使うことになり、柔軟性も失われて骨格の歪みを招いてしまいます。
このような骨格の歪みが起こっている状態の時もぎっくり腰になりやすいでしょう。
ストレス
ストレスもぎっくり腰の原因になると考えられています。
仕事やプライベートなどで精神的なストレスが重なって、睡眠不足になったり胃が痛くなったり、食欲が減退してきたりと自律神経が乱れてくることで、筋肉が正常に働かなくなり、ぎっくり腰になりやすくなります。
急激な過負荷
若い人やスポーツ選手に多いのが、動きの急激な切り替えの時に、腰にいきなりの過負荷がかかりぎっくり腰の原因となることがあります。
また、交通事故や道路で転倒したりした場合も同様に急激な過負荷によってぎっくり腰になりやすくなります。
ぎっくり腰のチェックリスト
- 同じ姿勢で仕事をすることが多い
- 姿勢が悪いとよく言われる
- 立ち仕事が多い
- 重いものをよく持つ
- 中腰の姿勢になることが多い
- あぐらや横座りすることが多い
- 近距離でも車に乗ることが多い
- 運動不足だと感じる
- パソコンなどで座りっぱなしが多い
- イスに浅く座るくせがある
- ハイヒールをよく履く
- 冷え性
- 柔らかい敷布団で寝ている
- 筋力の低下を感じる
- 腹筋が弱いほうだ
- 背筋が弱いほうだ
- 最近、太ったと感じる
- 標準体重をオーバーしている
- タバコをよく吸う
- 極度の緊張が続くことが多い
- ストレスを感じやすい
- 寒いところに長時間いることがある
- お腹を突き出す姿勢をしている
- 猫背のほうだ
- 尿路結石、膵炎が持病だ
- 胆のう炎、胆石症を経験したことがある
ぎっくり腰は、原因が特定しきれない腰痛(非特異的腰痛)であるため多くの要因が考えられますが、上記のチェックリストで多数のチェックが入る方は要注意です。
また、ぎっくり腰に限らず慢性の腰痛にもなりやすい要因ですので、日頃からの習慣を見直すことも必要でしょう。
ぎっくり腰などの腰痛でお悩みの方は、ぜひ一度くるみ薬局にご来店ください。