「瘀血(おけつ)」とは漢方で使われる医学用語で、血が滞ったり血の流れが悪く淀んだ状態のことを言います。
瘀血状態が続くと「動脈硬化」から「脳梗塞」や「心筋梗塞」といった命にかかわる病気になるリスクが増加し、女性では「内出血」や「子宮内膜症」、「子宮筋腫」などのリスクが増加します。
また、「肩こり」や「腰痛」、「冷え症」や「不妊症」、「お肌のトラブル」や「認知症」なども瘀血と関係があると言われています。
そんな瘀血を日頃の生活習慣から予防する方法をいくつかご紹介しましょう。
毎日の食事
よく言われることですが「バランスの良い食事」が瘀血予防には大切です。
では、バランスの良い食事とは具体的にどのような食事なのでしょうか?
食事の理想的なバランス
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一物全体(いちぶつぜんたい)
- 生命あるものを丸ごと食べるという考え方で、野菜は根から葉まで、小魚は頭から尾まで、全て食べ尽くすということです。
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身土不二(しんどふじ)
- 私たちが住む土地で作られたものを、旬の季節に美味しくいただくことが、命と健康を育むということです。
適度な運動
適度な運動が健康に良いということは、誰もがよくわかっていることです。
しかし、なかなか習慣にできないものですよね。
瘀血の予防には全身の血の巡りをよくする運動が欠かせません。
おすすめは、習慣にもしやすく心身ともにリフレッシュできるウォーキングです。
このようなウォーキングであれば、心臓や肺に負担をかけずに足腰が鍛えられるだけでなく、毎日継続すれば心肺機能も高めることができます。
また、新鮮な酸素を多く取り入れることで脳が活性化し、エネルギーの創出やストレスの解消、心身のリフレッシュなどの効果も期待できます。
この他にも、ウォーキングによって肥満の解消や生活習慣病の予防、加齢とともに弱くなってくる骨の強化などにも効果が期待できます。
みなさまも、食事の改善とウォーキングで瘀血予防と健康を手に入れてくださいね。
以上、瘀血の予防方法についてでした。
瘀血におすすめの漢方薬や健康食品
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冠心逐瘀丹(かんしんちくおたん)は、血液の流れが滞る「瘀血」の軽減と解消を目的とした漢方薬です。 中年以降又は高血圧傾向のある方の頭痛、頭重、肩こり、めまい、動悸の改善に効果があります。 |