人の血液はもともと粘り気が若干ありますが、健康な血液は少々ドロリとしていても、全身の血管をスムーズに駆け巡ることができます。
しかし、血液の状態が悪くなると、粘りが増し血管の中を本来の勢いで流れることのできない状態になります。
血液の粘りけが増す要因は、外的なものや内的なものが考えられていますが、毎日食べる食事やストレスが要因となることも多いのです。
血液は、大きく分けると「赤血球」「白血球」「血小板」などの血球部分と、タンパク質や糖質、脂質やミネラル、ホルモンなどが液体に混ざった血漿(けっしょう)があります。
血球も血漿もストレスや異常な刺激を受けると粘りが増してきます。
もともと性質的に血液は粘りやすく、ドロドロが増していくと赤血球に悪い影響をあたえます。

赤血球は円盤状の形で平たく中央部分が少しくぼんでいます。
その大きさは約7~8マイクロメートルですが、毛細血管の太さは約5~6マイクロメートルです。
ということは、赤血球はそのままでは毛細血管を通過することが不可能ですが、赤血球は伸縮自在に形を変ることができるため毛細血管を通過します。
しかし、血液の状態が悪いと赤血球の膜が硬く伸縮力が弱くなり、毛細血管を通過できるように変形できなくなり、血管を詰まらせる原因となるのです。
その結果として、様々な病気や症状を引き起こすこととなります。
当サイトでも「瘀血(おけつ)」のページなどで触れていますが、血液の流れの異常が多くのお悩みや病気の原因や誘因となっています。
ストレスや老化、そして環境の変化などは避けようにも避けられないことが多いわけですから、漢方でサポートすることも大切だと考えています。
気になる方は、ぜひご相談ください。