
女性には月経があり、そして妊娠、出産、授乳などで血液が消耗し、時には血液の質がレベルダウンします。
その影響で自律神経系やホルモン系が乱れたり、体の血流量を調節する機能が亢進したり停滞したりします。
その結果、多くの女性が生理不順や生理痛、月経前症候群(頭痛・めまい・イライラ・肩こり・下痢・便秘)や冷え症、更年期障害などに悩んでいます。
これらの症状や疾患は、西洋医学の治療では一時的に抑えることはできたとしても改善はなかなか難しい場合が多いのです。
一方、漢方薬はこのような女性特有の症状を改善に導くことを得意としています。
体質や症状によって用いる漢方薬は違いますが、基本的には月経のリズムや血液の流れを正常にしていくことを中心に治療していきます。
生理不順・不正出血
生理不順とは、生理周期・日数・経血量が正常範囲をこえることをいいます。
生理の周期は28~30日で日数は5~7日間、量はナプキンを1日3~6枚使用するくらいが普通ですが、多少の誤差は正常範囲内です。
生理周期が24日前後となると短いと言えます。
体質が陽盛な方、体全体の潤いが消耗している方、ストレスで神経が高ぶっている方などは生理周期が早くなりがちです。
またエネルギーが不足している方も早くなることがあります。
このように生理の周期が短い方は量も多いようです。
生理周期が39日以上だと今度は長すぎます。
冷え症、寒がり、貧血気味、肥満の方に多く、生理が遅れ気味の方は量も少なめなことが多いようです。
周期がバラバラで一定しない方は、仕事や家事忙しくてストレスで自律神経のバランスが乱れている方が多く、量も一定していない方が多いようです。
周期の途中で出血する方や、生理が10日以上もダラダラと続く方もいますが、それぞれのタイプにはそれぞれの漢方薬があります。
漢方薬の服用期間は、通常3ヶ月前後で改善に向かいますが、症状によっては服用期間が長くなることもあります。
今まで何をやっても効果が現れなかった方やつらい症状に悩んでいる方は、ぜひ漢方薬を試してみてください。