
当帰養血精は液体のシロップ剤ですが、液体がめんどうな方や味が苦手な方は、カプセルで携帯に便利な
「棗参宝(そうじんほう)」を飲まれる方もいます。
棗参宝は、
の3種類の生薬から構成されています。
は、ヨーロッパ南東部から中国にかけて自生する落葉小高木または低木で夏ごろに芽がでることから「夏芽(なつめ)」と呼ばれるそうです。
日本には平安時代以前に伝えられ、食用や薬用に使用され、明治時代までは各地で栽培もされていましたが、現代では農家の庭先や植物園で見かける程度です。
棗(なつめ)の果実にはたんぱく質や糖質、粘液質やリンゴ酸、酒石酸などの有機酸やミネラル等が含まれ漢方でよく使われる生薬のひとつで、緩和、滋養、強壮、利尿、鎮痙、鎮静などに応用されます。
また、他の薬物の作用を穏やかにするために他の生薬と配合した漢方薬が多くあります。
は高貴薬として有名な生薬で滋養、狂騒、免疫、冷え症、血行障害など数多くの作用があり特に女性特有な症状には大きな力を発揮します。
はロバの皮を水で加熱抽出して作られる「にかわ」(ゼラチン)のことです。
血液機能を高める効果があり、主に貧血や婦人病への処方や、美容のために用いられています。
これら3つの生薬を上手く組み合わせることにより気血の消耗を防ぎ、気血の流れをよくして、気血を潤します。当帰養血精と同等の働きがあると言えるでしょう。