
当帰養血精について、前回に続き「よくある質問と回答」の2回目です。
- 前回購入したものと少し味が違うのですが効果は同じですか?
- 妊娠中及び、授乳中に服用しても大丈夫ですか。
- ホルモン剤と併用しても大丈夫ですか?
- 当帰養血精と併用して、より効果が期待できる漢方薬、健康食品はありますか?
- 当帰養血精と他の漢方薬は一緒に併用できますか?
- 当帰養血精には今までどのような副作用がありましたか?
- 服用後、少し胃がもたれたり、下痢を起こしたりするのですが、どうすればよいでしょうか?
- 開封後は冷蔵庫に保存して何日持ちますか?
- 数回服用してそのまま冷蔵庫に長期間保管していたものを再・度服用したいのですが大丈夫ですか?
- 保管や取り扱いの際、注意することはありますか?
- 11.前回購入したものと少し味が違うのですが効果は同じですか?
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生薬は産地や収穫時期や、製造時の環境条件よっても多少の味や香りの差が出ます。
これらが原因で製品の味に差が生じますが薬効に影響するものではありません。
原料生薬の品質試験、製造工程時の検査、製品検査により品質を確認していますが、味や香りが、明らかに大きく違う場合はご連絡下さい。
- 12.妊娠中及び、授乳中に服用しても大丈夫ですか?
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現在までに本剤服用により、催奇形性等の問題は起きていませんが、妊娠が判明した段階で服用中の薬剤は一旦中止するのが一般的です。
安定期に入れば胎児への影響は少なくなりますが安全のために主治医の指示により服用することをお奨めします。
授乳中の服用については特に問題はないでしょう。
- 13.ホルモン剤と併用しても大丈夫ですか?
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本剤は、生薬の抽出エキスを有効成分とするもので体全体の機能を改善することにより、不妊症の方の冷えやホルモンバランスを整える働きがあります。
本剤をホルモン剤と一緒に服用しても問題はないと思いますが個人差がありますので、主治医にご相談の上の服用をお奨めします。
- 14.当帰養血精と併用して、より効果が期待できる漢方薬、健康食品はありますか?
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生理不順や生理痛がひどく瘀血症状がある場合は「冠脉通塞丸」や「冠心逐瘀丹」を併用することをお奨めします。
また亜鉛食品やアミノ酸製剤などで補うことも必要です。
あくまでも一例ですので、ご相談の上ご購入して下さい。
- 15.当帰養血精と他の漢方薬は一緒に併用できますか?
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漢方薬や生薬配合剤は処方全体としての作用に特性(方向性)があります。
当帰養血精は温性で薬効は気血治療ですので、同様の方向性のある薬剤は併用できます。
併用薬の配合生薬が重複している場合は薬剤師にご相談下さい。
- 16.当帰養血精には今までどのような副作用がありましたか?
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特に重篤な副作用はありません。
説明文章に記載していますが生薬製剤のため胃もたれ、配合生薬の地黄による胃腸障害が稀に起こる場合があります。
- 17.服用後、少し胃がもたれたり、下痢を起こしたりするのですが、どうすればよいでしょうか?
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一般に生薬製剤は胃もたれすることがありますが、本剤に配合されている地黄は、胃腸が弱い方が服用すると胃もたれや下痢などの胃腸障害を起こすことが報告されています。
症状の程度にもよりますが、空腹時をさけた食後すぐの服用や一回服用量を半分程度に減らすことにより、症状を軽減、抑えることが出来ます。
それでもなお同様の症状がでる場合は服用を中止して様子を見て下さい。
詳しくはご連絡下さい。
《参考》◆地黄による消化器症状について
生薬配合製剤は胃もたれ等の胃腸障害を起こすことがありますが本剤に配合されている地黄は、食欲不振、腹痛、胃もたれ、軟便、下痢などの消化器症状が出ることが報告されています。
従って、胃腸の弱い人は、消化器症状が現れることがあります。
稀に日頃、胃腸が丈夫だと思っている方も症状が出ることがありますが、重度の症状が現れることはほぼありません。
症状が現れた場合は食後の服用か、一回量を減らし様子を見ながら服用して下さい。
それでも同様の症状が現れる場合は服用を中止して様子を見て下さい。
このような説明文を読まれて「地黄」は胃を壊し怖いものだと思う方もおられると思いますが、本剤は医薬品で、今までに副作用があった事例は報告することになっています。
ただ地黄の胃腸障害は上記でも述べましたが、重篤な障害を及ぼすものではなく、また、そういう生薬でも漢方薬には必要不可欠で多くの漢方薬に配合されています。
地黄は、漢方では「補虚養血薬」といわれています。
身体が衰弱して元気のない状態をもとの健康体にもどし、造血し、血液循環をよくしていきます。・地黄を配合している漢方薬には以下のような効果があります。
- 疲れやすい
- 顔色がさえない
- 体力が低下が気になる
- 目や口が乾く
- 食欲不振
- 貧血
- 皮膚の荒れ・乾燥
- 手足が冷えやすい
- 足腰の弱り
- 風邪をひきやすい
- 動悸・息切れ
- インポテンツ
- 男女の更年期障害
・地黄が配合された漢方薬
- 八味地黄丸
- 六味地黄丸
- 杞菊地黄丸
- 知柏地黄丸
- 四物湯
- 潤腸湯
- 十全大補湯
- 人参養栄湯
- 温清飲
- 消風散
- 加味逍遙散
- 当帰飲子
- 18.開封後は冷蔵庫に保存して何日持ちますか?
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本剤は一瓶300mlですので、約37日分となっています。
生薬のエキスシロップ剤ですので、カビや細菌が付着しますと品質が変質しますので、開封後は口栓部分(そそぎ口)を常に清潔にし冷蔵庫等で保管しなるべく早く(2~3ヶ月以内)服用して下さい。
説明文書の「保管及び取り扱い上の注意」に詳しく記載していますので参考にして下さい。
- 19.数回服用してそのまま冷蔵庫に長期間保管していたものを再・度服用したいのですが大丈夫ですか?
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一旦開封したものは少なくとも2~3ヶ月以内に服用して下さい。
開戦栓後に長期間保存しますとカビや細菌汚染により内容物が変質する恐れがあります。
ご注意下さい。
- 20.保管や取り扱いの際、注意することはありますか?
- 口栓部分(注ぎ口)は空気中の浮遊微生物でカビが生える恐れがありますので、服用後は蓋を開けたまま放置せず、口栓部分を清潔にし直ぐに閉めるようお願いします。